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高速で周囲を飲み込む火砕流の脅威と深刻な被害を招いた事例


目次[非表示]

  1. 1.発生してからでは間に合わない火砕流の脅威
    1. 1.1.噴火時や火砕流に伴う火砕サージ
  2. 2.4種類に分類される火砕流
  3. 3.火砕流による深刻な被害が発生した事例
    1. 3.1.プレー火山噴火
    2. 3.2.雲仙普賢岳噴火
  4. 4.噴火警戒レベルなどに基づいて防災行動を始めることが重要
  5. 5.リスク情報を早期把握できるFASTALERT
  6. 6.最後に
  7. 7.関連お役立ち資料集


火山噴火時は、火山灰や噴石や火砕流など多くの火災現象が発生しますが、中には火砕流がどういった現象なのか分からずに困っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では火砕流の概要や4種類の火砕流、過去に発生した事例などを説明していきます。

この記事を読むことで火砕流に備えてどのように対応すれば良いのかが把握できるので、ぜひ読み進めてください。

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発生してからでは間に合わない火砕流の脅威

火砕流とは、火山噴火時に高温の火山灰や岩石、マグマなどが混ざり合って火山を高速で流れ下る現象のことです。

約400〜1,000℃近い温度で時速約100kmの速度で斜面を流れ下りながら周囲の建物など破壊し、燃え上がらせていくため、火砕流の流れ先にいる場合、発生してからでは避難が非常に困難な傾向があります。

火砕流の被害は広範囲に及ぶ場合もありますが、低い地形に向かって流れ下っていくという特性を持つため、火山の噴火の危険性が高まっている時など避難が間に合う場合は、被災が予想される場所から数十〜数百メートルの高い安全な場所へ向かわなければなりません

噴火時や火砕流に伴う火砕サージ

火砕サージとは、火山噴火時や火砕流に伴って、有毒な火山ガスと火山灰が斜面を流れ下る現象のことであり、火砕流よりも粒子が細かいのが特徴です。

時速約100kmのスピードで高速に流れ下り、建物の破壊や火災を引き起こしますが、粒子が少ないために長時間、存在することはなく、通常の到達距離は5km程度になります。

4種類に分類される火砕流

火砕流は、あくまでも総称であり、規模や火砕流を構成する物質によって、熱雲・軽石流・スコリア流・火山灰流の4種類に分類されます。

それぞれの意味は、以下のとおりです。

【熱雲】
比較的に小規模でほとんど発泡していない岩片からなる

【軽石流】
中〜大規模で軽石塊とガラス質火山灰で主に構成されている

【スコリア流】
中規模で火山から噴出されたスコリア(多孔質の黒い塊)で主に構成されている

【火山灰流】
大型の火砕流で火山灰で多くが構成されている

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火砕流による深刻な被害が発生した事例

では、具体的に火砕流によってどのような被害が発生したのでしょうか。

この章では過去に発生した火砕流の事例を説明していくので、火砕流の危険性を把握する上でも参考にしてください。

プレー火山噴火

1902年5月8日に西インド諸島のマルティニーク島に位置するプレー山が大きく噴火し、山麓にあったサン・ピエール市のほぼ全土が火砕流に瞬く間に飲み込まれました。

この火砕流の時速は150〜200km、1,000℃であったとされ、サン・ピエールの住民28,000人(正確な死者数は現在も判明しておらず、諸説あり)が犠牲となったほか、偶然、港に停泊していた船17隻も沈没してしまったのです。

この大きな噴火と火砕流が発生する前からプレー山は、火山灰や火山ガス、噴火などの被害が発生していましたが、安全だと言われていたサン・ピエールに多くの人々が避難していたことと市長選を控えていたために別の場所への脱出を制限されていたことで深刻な被害につながりました。

雲仙普賢岳噴火

長崎県にある雲仙岳で1991年5月23日から小規模な火砕流が発生し、日を重ねるごとにその到達距離が長くなったため、水無川周辺の地域に避難勧告が出されました。

しかし、当時は火砕流の危険性が十分に認識されていなかったこともあって、火砕流を見るために報道関係者や火山学者、見物客たちが避難勧告地域内に立ち入り、撮影・取材などを始めてしまったのです。

その後、6月3日に大規模な火砕流が報道関係者や火山学者、消防団員たちが集まっていた長崎県島原市を襲撃し、死者43名・行方不明者9名が発生しました。

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噴火警戒レベルなどに基づいて防災行動を始めることが重要

前述したように火砕流が斜面を流れ下るスピードは時速100kmであり、発生を確認してからでは避難が間に合わないため、噴火警戒レベルと火山ハザードマップなどで状況を把握した上で可能な限り早く防災行動を始めることが重要です。

噴火警戒レベルとは、火山の状況にあわせて警戒が必要な地域と行うべき防災行動を5段階のレベル別に発表する防災情報のことであり、的確な防災行動を取る上での参考になります。

また、火山ハザードマップ(火山災害予想区域図)は、火山の噴火によって発生が予想される災害と被災する範囲、安全な場所などが記載された地図のことで、国土交通省や自治体のHPなどで公開されています。

しかし、火山噴火時は何が起こるのか分からず、場合によっては安全な場所も被災してしまうおそれがあるため、噴火警戒レベルなどの防災情報で状況を見ながら1つの目安として参考にすると良いでしょう。

今回は簡易的な説明となりましたが、詳しく噴火警戒レベルなど火山の噴火に関する防災情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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リスク情報を早期把握できるFASTALERT

災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。

しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。

この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。

FASTALERTは、自然災害・事故・事件など自治体や企業におけるリスクが発生した場合にAIが正誤を分析した上でほぼリアルタイムでサービス利用者に提供する仕組みです

弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。

詳しくご覧になりたい方は、「防災お役立ち資料」から資料をお気軽にダウンロードしてください。

最後に

火砕流に分類される比較的に小規模な熱雲の場合でも時速約100kmと斜面を流れ下るスピードが早く、火砕流の発生を確認してからでは避難が間に合わないため、発生前に防災行動を始めることがなによりも重要です。

この記事を参考に火砕流の理解を深めて、火山の噴火が危惧されている場合は火山に関する防災情報を十分に把握し、的確な防災行動をすみやかに開始しましょう。

関連お役立ち資料集

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