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水害につながりやすい危険な雨量を判断するための鉄則と企業における効果的な水害対策4選

降水量が多い日本では毎年のように水害が発生しており、深刻な被害を受けています。自然災害に限らずリスクによる被害を最小限に抑えるためには可能な限り早く対応することが重要ですが、水害対策を直ちに実施するためには危険な雨量をどのように判断すれば良いのか分からない方も少なからずいるでしょう。

この記事ではそんな方のために水害が企業に及ぼすリスクと危険な雨量の目安となる用語、防災情報、水害対策などを説明していきます。この記事を読むことで水害発生時に的確な初動対応を行う上でのヒントになるので、ぜひ読み進めてください。

企業の豪雨などによる水害リスク

国土交通省の「世界平均の2倍、日本の降水量」で説明されているとおり、日本は世界各国の平均降水量が約2倍であり、地盤沈下などによって海・河川の水位よりも低い土地が多いことから毎年のように台風やそれに伴う豪雨などによって多くの水害が発生しています。

企業の場合も水害によって物理的な被害だけでなく、以下のように事業に深刻な損害を受けているのです。

  • 工場やオフィスが浸水したことで操業停止・営業停止に陥り、売上が減少する
  • 浸水によって製品がダメになり、納品できないことで顧客離れが起きる
  • 水害に伴うサプライチェーンの停滞で仕入れや出荷などができない
  • PCなどが水害によって損傷し、顧客や取引先のデータが取り出せない など

また機械設備が浸水によって損傷すると一時的な操業停止になるばかりか、復旧や新しい機械設備の導入にコストがかかることで最悪の場合は倒産へつながるおそれがあるのです。

近くに海や河川がないから水害対策はしなくても良いと中には考える方もいるかもしれませんが、内閣府が発表する「平成18年〜平成27年 水害(河川)の発生状況」によれば、全国1,741市区町村のうち、10年間で一度も水害が発生していない市区町村はわずか60市町村(全体の3%)であり、どのような地域であったとしても水害を想定した対策を実施しておく必要があります。

しかし水害は地震などの自然災害とは異なり、発生から被災までのタイミングがある程度分かるという特徴があるため、事前に水害の状況を把握し、きちんと対策しておけば被害を軽減することができます。そのため、水害から企業・従業員を守るためにきちんと水害対策を実施しておきましょう。

主な水害の種類を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

企業が水害対策を行うべき理由と効果的な5つの水害対策

危険な雨量の目安となる雨の強さと降り方

水害による被害を少しでも軽減するためには水害につながるおそれがある危険な雨を直ちに把握しておくことが重要です。危険な雨量は、気象庁が定義する雨の強さと降り方で判断することができます。雨の強さと降り方は、それぞれの以下のとおりです。

【やや強い雨】
1時間雨量:10以上〜20未満
雨の音で話し声が良く聞き取れない。地面一面に水たまりができる。

【強い雨】
1時間雨量:20以上〜30未満
寝ている人の大半が雨に気づく。地面一面に水たまりができる。

【激しい雨】
1時間雨量:30以上〜50未満
寝ている人の大半が雨に気づく。道路が川のようになる。

【非常に激しい雨】
1時間雨量:50以上〜80未満
傘は全く役に立たなくなる。水しぶきによって視界が悪くなる。

【猛烈な雨】
1時間雨量:80以上
傘は全く役に立たなくなる。水しぶきによって視界が悪くなる。

ニュースなどの報道でも使われている専門用語であり聞き逃してしまいそうですが、危険な雨量を判断する上では重要な情報となるので、きちんと把握しておきましょう。

地域によって危険な雨量は異なる

雨の強さと降り方が危険な雨量を判断する上での目安になると前章で説明しましたが、危険な雨量は地域によって異なるため、多角的に考える必要があるのです。

気象庁が発表する「警報・注意報発表基準一覧表」の各都道府県ページにある「(別表)大雨警報基準」などを見ると地域によって大雨警報基準や注意報基準が異なっており、例えば大雨により静岡県熱海市で大雨警報が発表されていても徳島県海陽町では注意報も発表されない場合もあります。

大雨警報・注意報を発表する基準は、表面雨量指数と土壌雨量指数の2種類によって決まります。それぞれの意味は以下のとおりです。

【表面雨量指数】
短時間強雨による相対的な浸水危険度を示す指数のこと

【土壌雨量指数】
雨による土砂災害の危険度を把握するための指数のこと

そのため、前述した雨の強さと降り方だけでなく、地域ごとの大雨警報基準や注意報基準を確認した上で、どの程度の危険性がある雨なのかを把握しておくことが大切です。

事前に豪雨の危険性を見極めるために役立つ早期注意情報と危険度を色分けした時系列

災害につながるおそれのある危険な豪雨を把握するために早期注意情報と危険度を色分けした時系列で確認しておきましょう。早期注意情報(警報級の可能性)とは、警報を発令するおそれがある豪雨や暴風、波浪が発生すると推測される場合に発表される防災情報のことです。

当日数時間後の状況を発表する警報とは異なり、5日先までの状況を確認することができます。早期注意情報は高・中で発表され、高が警報を発表する可能性が高いことを表し、中が警報を発表する可能性があることを意味します。

危険度を色分けした時系列とは、24時間先に警報・注意報級の豪雨などの水害が発生する場合に気象庁や国土交通省によって発表される防災情報のことです。3時間ごとに警報・注意報級の水害が発生する可能性が分類されています。

豪雨発生当日に状況を把握する上で活躍する警戒レベルと大雨警報の危険度分布

前述した早期注意情報と危険度を色分けした時系列を確認した上できちんと水害対策を実施しますが、当日は警戒レベルと大雨警報の危険度分布を確認し、万が一の事態に備えて的確な対応ができるようにしておきましょう。

警戒レベルとは市民に対して避難を呼びかけるために5段階に分類された防災情報のことで、気象庁や市町村によって発表されます。5段階それぞれの詳細は以下のとおりです。

【警戒レベル1(気象庁が発表)】
防災情報を確認するなど災害に備える
【警戒レベル2(気象庁が発表)】
安全な避難場所・避難経路を確認する
【警戒レベル3(市町村が発表)】
高齢者や身体の不自由な方、その支援者は避難を始める。その他の方は避難の準備を行う
【警戒レベル4(市町村が発表)】
全員避難とも呼ばれており、安全な場所へ避難する
【警戒レベル5(市町村が発表)】
すでに災害が発生している状態であり、命を守るために最善の対応を行う

警戒レベル3から避難が必要ですが、災害の状況によっては段階を踏まずに警戒レベルが発表される場合もあるため、早めに避難することが大切です。

また大雨特別警報などは警戒レベル相当情報に該当するため、あわせて警戒レベル相当情報も確認しておく必要があります。警戒レベル相当情報とは、国土交通省・気象庁・都道府県が発表する警報と注意情報のことです。

【警戒レベル2相当情報】
氾濫注意情報に相当
【警戒レベル3相当情報】
大雨(土砂)警報、洪水警報、氾濫警戒情報、高潮注意報に相当
【警戒レベル4相当情報】
土砂災害警戒情報、氾濫危険情報、高潮特別警報、高潮警報に相当
【警戒レベル5相当情報】
大雨特別警報、氾濫発生情報に相当

また豪雨に関しては大雨警報(浸水害)の危険度分布を確認しておきましょう。大雨警報の危険度分布とは、どの地域に水害による危険性があるのかが分かるオンライン上の地図のことで気象庁によって発表されています。状況に応じて以下の5種類に分類されているため、的確な対応ができるように見ておくと良いでしょう。

【今後の情報等に留意】
今後の防災情報や周囲の状況に留意する
【注意(注意報級)】
1時間以内に注意報基準に達すると予想される場合に表示される。今後の防災情報や周囲の状況に注意する必要があるが、地下室から地上への移動や道路のアンダーパスに近づかないなどの対応を行う
【警戒(警戒級)】
1時間以内に警報基準に達すると予想される場合に表示される。安全確保行動の準備を行い、準備が整い次第、早めに行動する。高齢者などは直ちに安全確保行動をとる
【非常に危険】
1時間以内に警報基準を大きく超過すると予想される場合に表示される。状況を確認した上で屋内の浸水が及ばない階に避難する
【極めて危険】
すでに警報基準を大きく超過した状態。すでに重大な浸水害が発生している可能性が高い

豪雨に備えるための効果的な対策4選

ではどのように豪雨対策を行えば良いのでしょうか。この章では企業における効果的な豪雨対策を説明していくので、ぜひ参考にしてください。

水害を想定したBCP・タイムラインを策定する

水害発生時に備えて事前にBCP・タイムラインを作成しておきましょう。BCPとは災害や事故など企業を取り巻くリスク発生時にその被害を最小限に抑えて、事業継続または早期復旧を図るための計画のことです。タイムライン(防災行動計画)とは、災害発生時の状況を想定し、明確に防災行動を時系列に定めておく計画を意味します。

BCP・タイムラインにはあらかじめ災害発生時の対応を明確に定めておきますが、策定されていないまま災害が発生すると混乱が生じることで適切な対応がとれず事業の早期復旧が図れないばかりか、さらなる被害の拡大につながるおそれがあるため、注意しましょう。

ハザードマップを確認しておく

水害発生時にどのような場所へ避難するべきなのかを考えるにあたっては、国土交通省や自治体が発表するハザードマップをあらかじめ確認しておきましょう。ハザードマップとは、災害の状況や範囲を過去に起きた災害履歴に基づいて予測し、安全な避難場所・避難経路を記載した地図のことで、水害や地震など自然災害別に用意されています。

また水害ハザードマップの場合は、浸水深も記載されており、どのぐらいの浸水が起きるのかを把握することができますが、あくまでも過去の災害履歴に基づく予測にすぎず、自治体によっては災害によって地形が変わっている状態でありながらアップデートに着手できていない場合があるのが現状です。

そのため、ハザードマップは目安として考え、安全とされていた避難場所・避難経路が被災した場合も想定し、複数の避難場所・避難経路を選んでおきましょう。

水害対策を実施する

水害による被害を軽減するためにできうる限り早く水害対策を実施しておきましょう。主な水害対策は以下の対策があげられます。

  • 土のうや止水板で浸水を防ぐ
  • PCや機械設備を高層階へ移動させる
  • データのバックアップをとる

わずか10〜20cmの浸水でもPC・機械設備が損傷するリスクがあり、それによって操業停止や顧客・取引先のデータが利用できなくなるおそれがあるため、バックアップをとったり、高層階へ移動させるといった対策は必要不可欠です。

また仕入先が浸水すると操業停止やサプライチェーンの停滞によって仕入れができず、顧客への納期遅延が発生するおそれがあるので、事前に複数の仕入先を確保しておくと良いでしょう。

リスク情報を収集する

水害を含むリスクによる被害を最小限に抑えるためには、リスク情報を可能な限り早く把握し、的確な初動対応を行うことが大切です。リスク情報を収集する手段はニュースや前述した早期注意情報などの防災情報がありますが、自然災害に限らず企業には不祥事やシステム障害など様々なリスクが取り巻いており、リスクに合わせた対策を行う必要があります。

しかし企業を守るために多くのリスク情報を知れば知ろうとするほど、それに比例して人的・時間的コストがかかっていきますし、人手による調査だけでは限界があるため発生したリスクの特定までに遅れが生じてしまい、あまり効率的ではない場合もあります。

そこで近年は人的・時間的コストをかけずに様々なリスク情報を迅速に収集するために企業や自治体でFASTALERTなどのAI緊急情報サービスが導入されています。

BCPや防災対策などを目的としてすでに全ての民放キー局や大手報道機関、一般企業、自治体で幅広く導入されているFASTALERTは次の4つのメリットがあるため、迅速なリスク情報の収集と初動対応を開始することができるのです。

【FASTALERTの4つのできる】
・災害などのリスク情報がAIによってほぼリアルタイムで検知できる
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迅速なリスク情報の収集は事業の被害を抑えるための初動対応を開始する上では必要不可欠なので、リスク情報の収集をスムーズに行いたいとお考えの担当者さまは、ぜひFASTALERT基本紹介資料から資料をお申し込みくださいませ。

【サービス資料で分かる3つの内容】
・これまでFASTALERTが検知した主なリスク情報一覧
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FASTALERTは、企業・自治体のお客様専用のサービスとなります。
※ソーシャルリスクレポートなどその他の資料は、こちらの資料ダウンロードからご覧ください。

最後に

水害が発生すると企業は物理的な被害だけでなく、浸水による操業停止・営業停止による売上の減少や顧客離れなどの損失を受けるリスクがあり、水害が企業に与える影響は計り知れません。

しかし水害は地震などの自然災害とは異なり、事前に発生から被災までのおおよそのタイミングを把握できるという特徴があるため、企業と従業員を守るために豪雨による災害の発生が防災情報などで示唆された段階できちんと対策を行っておきましょう。

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