
一次情報の知っておくべき基本と適切な情報を探す3つの鉄則
目次[非表示]
- 1.個人が一次情報を発信できるSNS時代へ
- 1.1.情報には3種類ある
- 1.2.デマや誤った情報も多いSNS
- 2.SNSに投稿された一次情報の正誤を把握する3つの鉄則
- 2.1.誰が発信しているのかを確かめる
- 2.2.根拠があるのかを確認する
- 2.3.画像が使い回されていないか検索する
- 3.自然災害などのリスク情報の収集で活躍するFASTALERT
- 4.まとめ
- 5.関連お役立ち資料集
SNSの普及によって企業や自治体だけでなく、個人などから様々な一次情報が発信されています。
しかし、中には悪質なデマや誤った情報も拡散される場合もあるため、一次情報の判断が難しいと悩んでいる方もいるでしょう。
今回はそんな方のために一次情報の基礎知識と正誤を判断するためのポイントなどを紹介していきます。
この記事を読むことで正しい情報を把握する際のヒントになるので、ぜひ最後まで読み進めてください。
個人が一次情報を発信できるSNS時代へ

まずは一次情報の基礎知識を紹介していきます。一次情報をおさえておく上でどれも参考になるので、ぜひ読み進めてください。
情報には3種類ある
情報には主に一次情報・二次情報・三次情報の3種類があります。それぞれの意味は以下のとおりです。
【一次情報】
情報源となる独自の情報や公的機関が発表する情報など
【二次情報】
人から見聞きした情報や一次情報をもとに編集された情報など
【三次情報】
情報源が分からない情報
情報は一次情報〜三次情報の順に広がっていきますが、一次情報に記載されていた主張や発表された経緯などが伝達されるにつれて省略・簡略化されていく傾向があり、情報量の違いによって三次情報のみでは十分に判断できない場合もあるのです。
また基本的に一次情報は信頼がおけるという点では最も価値のある情報だと考えられ、二次情報よりも内容が充実していますが、一次情報自体が説明不足などによってミスリードを招く、または意見が誤っている場合もあります。
そのため、一次情報を確認した上で内容をそのまま鵜呑みにしてしまうのではなく、他の専門家の意見も参考にするなど、総合的に判断することが重要です。
デマや誤った情報も多いSNS
近年は個人や自治体、企業などがSNSで一次情報を発信・収集するケースも増えていますが、デマや誤った情報も投稿されやすいという課題を抱えているのが現状です。
投稿されている情報がデマであるおそれも十分にあり、例えば2016年に発生した熊本地震では「動物園からライオンが放たれた」というライオンの画像を載せた投稿がSNSで2万回以上リツイートされ、混乱が生じました。
J-CASTニュースが発表する『逮捕のツイート主だけが悪いのか 「ライオン逃げた」拡散騒動の「真犯人」』で説明されているとおり、ライオンの画像は南アフリカ共和国・ヨハネスブルグで撮影された映画のワンシーンであり、根拠のない投稿だったのです。
これによって拡散元の悪質なデマを投稿をした犯人は動物園に対する営業妨害として逮捕されましたが、拡散する前にきちんと根拠があるのかどうかを判断することが大切だと言えるでしょう。
SNSに投稿された一次情報の正誤を把握する3つの鉄則

ここまで一次情報の基本を紹介しました。前述したとおり、SNSには様々な一次情報が投稿されていますが、情報の正誤をきちんと確認した上で参考にすることが重要です。
この章では情報の正誤を確かめるためのポイントを解説していくので、ぜひ読み進めてください。
誰が発信しているのかを確かめる
まずは誰が情報を発信しているのか確認しましょう。公的機関や専門家が発表している投稿なのか、それともスパムアカウントの可能性はないのかなどを確認しましょう。
個人が投稿している場合、行き過ぎた悪ふざけによってデマが投稿されるケースも見受けられるため、過去の投稿も遡って判断することも大切です。
また著名人や専門家の投稿だからと情報をすぐに鵜呑みにせず、きちんと複数の専門家などの意見も参考にすると良いでしょう。
実際に新型コロナウイルスにまつわる根拠のない伝聞をとある著名人が投稿し、混乱が生じた事例があります。
根拠があるのかを確認する
どのような根拠で発言されているのかをきちんと調べましょう。投稿に十分な根拠がなければ伝聞にもとづく誤った情報やデマである可能性があります。
例えばSNS上で「中国と香港が新型コロナウイルスを致死率15%・感染率83%に更新した。データでは、人類史上最凶のウイルス。」というデマ情報がSNSで拡散されましたが、これは台湾のニュースサイトである自由時報の記事「中港最新研究:武漢肺炎致死率15% 傳染率83%」を誤訳した投稿であったことが明らかになっています。
海外のニュースや論文の主張に基づいた投稿の場合、適切に翻訳されていないおそれがあるため、きちんと情報源であるニュース・論文を翻訳ツールなどで内容を確認すると安心です。
根拠があるのかを確認しないまま、投稿してしまうと誤った情報の拡散に繋がるおそれがあるので、十分に注意しましょう。
画像が使い回されていないか検索する
SNSで投稿されている画像をGoogleなどの画像検索で調べ、過去に投稿された画像が使い回されていないかどうかを確認しましょう。
前述した熊本地震のライオンに関するデマなど実際には関係のない画像を使い回したり、加工することによって事実であると悪意をもって錯覚させようとする投稿も見受けられます。
自然災害などのリスク情報の収集で活躍するFASTALERT
災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。
しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。
この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。
FASTALERTは、自然災害・事故・事件など自治体や企業におけるリスクが発生した場合にAIが正誤を分析した上でほぼリアルタイムでサービス利用者に提供する仕組みです
弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。
詳しくご覧になりたい方は、「防災お役立ち資料」から資料をお気軽にダウンロードしてください。
まとめ
今回は一次情報の基礎知識と情報の正誤を確認する主な方法などを紹介しました。最後にもう一度おさらいすると本記事の重要なポイントには、次の2点があげられます。
- 情報が広まるにつれて、一次情報の主張や発表された経緯が簡略化・省略される傾向がある
- 一次情報であったとしても鵜呑みにはせず、複数の情報などを確認して総合的に判断する
この記事を参考にして適切な情報収集を心がけましょう。