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効果的な停電対策5選と停電にきちんと備えるための基礎知識


目次[非表示]

  1. 1.停電の概要と発生した場合の主な悪影響
  2. 2.停電が起こる6つの原因
    1. 2.1.電気の使いすぎ
    2. 2.2.計画停電(輪番停電)
    3. 2.3.鳥獣の営巣
    4. 2.4.系統崩壊
    5. 2.5.自然災害
    6. 2.6.人為災害
  3. 3.大規模な停電が発生した2つの事例
    1. 3.1.北海道胆振東部地震
    2. 3.2.令和元年房総半島台風
  4. 4.効果的な5つの停電対策
    1. 4.1.防災グッズを備蓄しておく
    2. 4.2.ポータブルバッテリーや発電機を使う
    3. 4.3.UPS(無停電電源装置)にデスクトップPCを接続しておく
    4. 4.4.冷暖房器具を用意する
    5. 4.5.避難する際にブレーカーを落とす
  5. 5.自然災害などリスク情報の収集やBCPで活躍するFASTALERT
  6. 6.まとめ
  7. 7.関連お役立ち資料集

※2021年8月19日更新

自然災害発生時に限らず、いつ起きてもおかしくない停電。

電力の復旧が長期にわたる場合もあるため、きちんと備えておくことが大切ですが、具体的にどのような対策をすれば分からないという方も少なくないはずです。

今回はそんな方のために停電の基本と具体的な停電の対策方法などを紹介していきます。

この記事を読むことで停電に対して適切な対策を行えるようになるので、ぜひ参考にしてください。

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停電の概要と発生した場合の主な悪影響

ロウソク

停電とは、災害など様々な要因により一時的に電気の供給が止まることであり、現代社会では人々が電気に依存した生活を送っているため、停電が長引けば長引くほど生活に支障をきたしてしまうのです。

もし停電が発生すると、主に以下の3つのような悪影響が発生します。

  • エアコンや冷蔵庫・電磁調理器(IH)などの生活家電が使えない
  • 状況によっては断水が起こる
  • PCなどのコンピュータのデータ破損
  • 医療機関や公共交通機関が麻痺してしまう
  • 事業継続に必要な重要な設備・機器を一時的に稼働できなくなる など

停電と断水は関係がないと思う方もいるかもしれませんが、高階層のマンションなどで屋上にある貯水タンクへ揚水している場合や浄水場の施設などが停電が発生した際は、断水につながる危険性があります。

また、大規模な停電が発生した場合は、信号機が点灯しなくなることで混乱に陥ってしまいますし、鉄道も通常通りの運行ができなくなるリスクがあるのです。

停電が起こる6つの原因

鳥獣の営巣

次に停電が発生する原因を説明していきます。

どれも参考になる情報ばかりなので、ぜひ読み進めてください。

電気の使いすぎ

エアコンや炊飯器、ドライヤーなど電気の消費電力が大きい生活家電を同時に使っていた場合、停電が発生するおそれがあります。

周囲の家で停電が起きていない場合は電気の使いすぎが考えられるので、停電が発生した際に作動させていた生活家電の電源をオフにし、分電盤のブレーカーを上げましょう。

もしも頻繁にブレーカーが落ちる場合は、電力会社と契約している電力量が足りないケースが多いので、電力量を見直すか消費電力の大きい生活家電を使う時間をずらします。

計画停電(輪番停電)

あらかじめ電力会社や自治体などから周知されて、通常は数時間、停電が行われます。計画停電がなぜ行われているのかを簡単に説明すると大規模な停電を防ぐためです。

猛暑によるエアコンの多用など電気の需要が増えると、電力の供給が追いつかなくなることで系統崩壊が生じるおそれがありますが、あらかじめ計画的に一部の地域を停電させることで系統崩壊の発生を防止しています。

系統崩壊とは、電力の需要が発電による供給を上回った際に発電機が離脱することで発生する停電です。

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鳥獣の営巣

カラスなどの鳥獣が電柱に巣を作ることが度々ありますが、巣を作る際にハンガーなどの針金や木の枝が電線に接触すると停電が発生します。

鳥獣の巣は毎年春から夏にかけて電柱に作られており、市民の通報や電力会社のパトロールによって停電が発生しないようにその都度、巣を撤去しています。

系統崩壊

前述しましたが、系統崩壊とは電気の需要が電力の供給を上回って停電が発生することです。

変動していく電力の需要に対して電力会社は常に電力の供給を一定にしていますが、このバランスが崩れると電力の周波数が変わってしまうのです。

東日本では50Hz、西日本では60Hzと周波数の基準が定められていますが、この数値から少しでもずれてしまうと機器に悪影響を及ぼし、停電が発生します。

これを防ぐために電力のバックアップ機能を発電機に備えていますが、上手く作動しないとバックアップの電力が供給できないまま発電機が次々と系統から途絶えていき、大規模な停電(全系統崩壊)が発生してしまうのです。

この全系統崩壊が起こると復旧までに数日間を要します。

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自然災害

台風や地震、雪害、落雷などの自然災害によって電柱の倒壊や電線が断線すると停電が発生します。

電柱の倒壊や電線の断線が起きた場合は、電線に当たって感電するおそれがあるので、絶対に近寄らないようにしましょう。

また台風や暴風が起きた場合は、看板や養生シートなどが飛び上がって電力設備に当たり、停電が発生するケースもあります。

2019年に発生した令和元年台風第15号では、広範囲で電柱の倒壊が発生し、千葉県で約64万軒が停電しました。

この大規模な停電の大きな原因は倒木であり、2週間以上の復旧を要しました。

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人為災害

交通事故や船舶事故などにより電柱や電線が損傷すると停電が発生します。

事例としては2006年8月14日首都圏停電があり、クレーン船が旧江戸川の電線を事故で切断してしまったことにより、東京都、神奈川、千葉を中心に約140万軒の大規模な停電が発生しました。

大規模な停電が発生した2つの事例

では、具体的に停電によってどのような被害が発生しているのでしょうか。

この章では過去に発生した停電の主な事例を説明していくので、ぜひ参考にしてください。

北海道胆振東部地震

2018年9月6日深夜に確認された震度7の大地震によって、広範囲にわたって土砂崩れや液状化現象が起き、死者43人、負傷者782人、約16,000棟の家屋被害が発生。

この地震によって震源地に近い北海道で最も大規模な苫東厚真発電所が停止したことで、さらにほかの発電所も連鎖的に全系統崩壊し、北海道のほぼ全域である約295万戸で大規模な停電が発生しました。

ここまで大規模な停電は日本でも初めてのことであり、2日ほどで約99%の地域が復旧したものの、停電によってスマートフォンなどを用いたキャッシュレス決済の利用不可や道内全域でのATM停止、自動車部品工場を中心とした製造業の操業停止など深刻な被害が発生したのです。

令和元年房総半島台風

2019年9月9日、当時の観測史上最強クラスの台風が上陸し、千葉県を中心に9万棟以上の家屋被害、倒木や土砂崩れなどの被害が起きました。

千葉県内では、送電塔2本と電柱84本が倒壊したほか、約2,000本の電柱が損傷したことで約64万戸の大規模な停電が発生。

これによって、信号機が点灯しないことが原因の交通の混乱や浄水場の停止による断水、冷房が使えないことによる熱中症が原因の災害関連死、ガソリンスタンドやスーパーマーケットの営業停止など、深刻な被害が発生したのです。

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効果的な5つの停電対策

発電機

ここまで停電の基礎知識を説明しました。次に停電が起きてしまった場合の対策を紹介していきます。

防災グッズを備蓄しておく

停電が起きた場合は、復旧までに数日間を要するおそれがあるため、きちんと防災グッズなどを確保しておきましょう。

一般的に電気・ガス・水道のライフラインの復旧までに3日程度かかるとされていますが、大規模な停電が発生した場合も想定して、3日分を最低限とし、余裕を持って1週間分の防災グッズを用意しておくと万が一の際も安心です。

また停電発生時は、情報収集が不可欠となるので、スマートフォンなどを充電するためにモバイルバッテリーを準備しておきましょう。

用意する防災グッズや非常食の量を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

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ポータブルバッテリーや発電機を使う

事前に発電機などを用意しておけば、停電が発生した場合もある程度は安心です。

発電機には、主にガソリン式とカセットボンベ式の2種類があり、冷蔵庫やノートパソコン、エアコンなどを動かすことができるため、停電に備えて用意しておくと良いでしょう。

使用する電子機器の消費電力と起動電力を確認した上で発電機を選びますが、電子機器の中には消費電力よりも起動電力の方が大きい製品があるため、あらかじめ確認しておきます。

停電時でも便利に使える発電機ですが、発電機の屋内での利用は絶対にやめましょう。

というのも発電機はガソリン式とカセットボンベ式のどちらを選んでもカセットコンロなどよりも多くの一酸化炭素を排出するため、屋内で使用すると一酸化炭素中毒で死亡するおそれがあるからです。

どうしても電力を供給したい場合は、発電機を屋外に置いて室内にコードを引っ張るか、ポータブルバッテリーを確保すると良いでしょう。

ポータブルバッテリーは、あらかじめ充電しておく必要がありますが、冷蔵庫など様々な生活家電を動かすことができ、屋内での使用も問題ありません。

UPS(無停電電源装置)にデスクトップPCを接続しておく

停電によるデータ消失を防ぐため、事前にデスクトップPCにUPSを繋いでおくと良いでしょう。

UPSとは停電など電力が切れた場合に一定期間、電力の供給を行う装置のことです。

停電などでデスクトップPCが突然シャットダウンするとデータの消失やPC自体が故障するおそれがありますが、UPSは停電が起きても一定期間、電力を供給してくれるため、デスクトップPCを安全にシャットダウンさせることができます。

また停電後もUPSでデスクトップPCを動かし続けようとする方もいますが、デスクトップPCを安全にシャットダウンさせるために電力を供給するという目的で作られているため、長時間の電力の供給には向いていません。

そのため、停電発生時にUPSが起動したら必要なデータなどを保存し、すぐにデスクトップPCをシャットダウンすると良いでしょう。

職場や自宅のデスクトップPCで重要なデータなどを扱っている場合にUPSを導入すると良いでしょう。

※バッテリーが内蔵されているノートPCの場合は、UPSを使う必要性はありません。

冷暖房器具を用意する

停電が過ごしやすい季節に起きるとは限らないので、安全のために必ず冷暖房器具を用意しておきましょう。

短期間の停電の場合はポータブルバッテリーや発電機を用意しておけば問題ありませんが、停電が長期にわたる場合も想定してカセットコンロや乾電池で動くストーブや扇風機などを用意しておくと安心です。

カセットボンベで利用するストーブの場合は、屋内用と屋外用の2種類があり、誤って屋外用を室内で使用すると一酸化炭素中毒に陥る可能性があるため、必ず屋内用のストーブを選びましょう。

避難する際にブレーカーを落とす

地震などの自然災害によって停電が発生した後、避難する場合も多々ありますが、避難後に自宅で通電火災が発生するおそれがあります。

通電火災とは自然現象で発生した停電後、電力が復旧した際に起こる火災のことです。

通電火災は電力が復旧した際に倒れた暖房やオーブントースターなどが可燃物に触れていたり、電源コードが損傷していたりすると発生します。

通電火災は避難中で部屋に誰もいない場合に起きる可能性が高いため、初期消火が非常に難しく、大規模な火災へ繋がりやすいです。

そのため、通電火災を防ぐため避難する前に必ず以下の4点を行いましょう。

  • 避難する際は必ずブレーカーを落としていく
  • ブレーカーを上げる前に電源コードに損傷や家電が可燃物に触れていないかを確認する
  • ブレーカーを上げる前に家電のコンセントを抜いておく
  • 水に濡れた電化製品は、使わない

甲府地区消防本部が発表した「震災時は通電火災に注意!」によれば、1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災では、発生した火災の約6割が通電火災が原因だったと調査で判明しています。

そのため、通電火災を発生させないようにきちんと対策を行なっておきましょう。

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自然災害などリスク情報の収集やBCPで活躍するFASTALERT

災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。

しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。

この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。

FASTALERTは、自然災害・事故・事件など自治体や企業におけるリスクが発生した場合にAIが正誤を分析した上でほぼリアルタイムでサービス利用者に提供する仕組みです。


弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。

詳しくご覧になりたい方は、「防災お役立ち資料」から資料をお気軽にダウンロードしてください。

まとめ

今回は停電の基本や具体的な停電対策などを紹介しました。最後にもう一度おさらいすると本記事の重要なポイントには、以下の3点があげられます。

  • 地域によっては停電で断水が起こる
  • 一酸化炭素中毒になるおそれがあるため、室内で発電機は絶対に使用しない
  • 通電火災を防ぐために避難で家を離れる場合は、ブレーカーを落としておく

この記事を参考にして停電に備えましょう。

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