
防災頭巾のおさえておくべき基礎知識と上質な1枚を選ぶコツ
目次[非表示]
- 1.読んで得する防災頭巾の基礎知識
- 1.1.防災頭巾とは
- 1.2.防災頭巾と防災ヘルメットの違い
- 2.知っておきたい防災頭巾選びの3つのポイント
- 2.1.日本防災協会認定品を選ぶ
- 2.2.劣化しづらい防災頭巾に決める
- 2.3.必ずサイズが合ったものにする
- 3.自然災害などリスク情報の収集やBCPで活躍するFASTALERT
- 4.まとめ
- 5.関連お役立ち資料集
いつ発生するか分からない災害に備えて、近年はさまざまな防災グッズが注目されています。
そんな防災グッズの中でも特に身近に感じる存在なのが、多くの小学校などで必需品となっている防災頭巾ではないでしょうか。
しかし、「防災頭巾の保護性能がよく分からない」「どんな防災頭巾を選べばいいのか困っている」という方も多くいるはずです。
今回はそんな方のために防災頭巾の予備知識と選び方を解説していきます。
この記事を読むことで、より安全性の高い防災頭巾を手に入れることができるので、ぜひじっくり読んでください。
読んで得する防災頭巾の基礎知識

防災頭巾がよく分からないという方のために、まずは防災頭巾の予備知識を紹介していきます。
どれも参考になる情報ばかりなので、ぜひ読み進めてみてください。
防災頭巾とは
防災頭巾とは災害発生時に頭部を保護するための簡易防具のことです。
防災頭巾は綿などの緩衝材を入れた布を2枚張り合わせた構造になっており、火災にも対応できるよう難燃繊維で作られている製品も多くあります。
幼稚園・保育園や小学校では学用品として普及していることがほとんどで、普段は学校で座布団として用いられている場合があります。
いつ災害が起きてもすぐに避難できるように日頃から手の届く場所に準備しておくと良いでしょう。
防災頭巾と防災ヘルメットの違い
防災頭巾と防災ヘルメットがどう違うのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
一言で説明すると、防災頭巾は本などの軽量な落下物や火災から頭部を保護する簡易的な防具であり、防災ヘルメットはより強い衝撃から守る防具です。
国民生活センターが2010年に行なった「子ども用防災頭巾の安全性」では、以下のように防災ヘルメットとの衝撃吸収性試験の違いを発表しています。
【防災頭巾】
防災頭巾を被せた人頭模型の上に鉄製ストライカー(約5kg)を10cmの高さから落下させる。衝撃吸収率が40%以上だと日本防災協会の基準を満たす
【防災ヘルメット】
ヘルメットを被せた人頭模型により硬いストライカー(約5kg)を1mの高さから落下させる。加わった衝撃が4.9kN(約500kgf)以下であれば合格
これらの試験の違いから耐衝撃性では、防災頭巾よりも防災ヘルメットの方が優れていると言えるでしょう。
ただし防災頭巾は短時間であれば火災による熱から頭部を保護できる働きや置き場所を選ばないといったメリットがあります。
こうした両者の違いを理解した上で、より安全な防災頭巾を選ぶと良いでしょう。
知っておきたい防災頭巾選びの3つのポイント

次に防災頭巾を選ぶ上での鉄則を説明していきます。どんな防災頭巾を選べいいのか困っているという方は、ぜひ参考にしてください。
日本防災協会認定品を選ぶ
絵柄やデザインで防災頭巾を選びがちですが、特に重要になるのが日本防災協会が認定した防災頭巾を購入することです。
日本防災協会は安全な防災頭巾の基準を以下のように2つ設けています。
- 防炎性:着火45秒後に燃えない、または着火しても燃え広がらない
- 耐衝撃性:2.5mの高さから落下した1kgの重りに耐えられる
上記の試験に合格した防災頭巾は、日本防災協会の認定ラベルが貼られているのが特徴です。
この認定ラベルがないと防炎性能や耐衝撃性に優れると謳っていても、認定品よりも性能が劣ることがほとんどなので、焼失してしまったり洗濯により耐衝撃性が低下したりする場合があります。
安全性を考えて、この認定ラベルがあることを前提に適切な防災頭巾を選びましょう。
劣化しづらい防災頭巾に決める
次に防災頭巾に使われている素材や縫製を確認しましょう。緩衝材がウレタンのみだと使っていなくても劣化が早く、中には経年変化でほとんど残らない製品もあります。
また、耐衝撃性能をいかんなく発揮するためには洗濯や使用によって緩衝材が偏らない縫製が採用されている防災頭巾を選んでください。
もちろん防災頭巾は本来の使用用途のほか、普段は背もたれや座布団代わりとして使われているので、劣化が激しいです。
そのため、傷や状態のチェックなど定期的な点検が欠かせません。
必ずサイズが合ったものにする
防災頭巾は使用する方の頭のサイズにちゃんと合った製品を選んでください。というのも適切でない大きさの防災頭巾を選んだ場合、動いた際にズレて危険な状態になるからです。
特に子どもは成長が早いからと大き目のサイズを用意している保護者もいますが、子どもの頭のサイズに合わせた防災頭巾を成長に合わせて準備しておいてください。
市販されている防災頭巾には、「低学年」や「大人用」などパッケージに明記されていることが多いので、購入する際に確認しておきましょう。
自然災害などリスク情報の収集やBCPで活躍するFASTALERT
災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。
しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。
この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。
FASTALERTは、自然災害・事故・事件など自治体や企業におけるリスクが発生した場合にAIが正誤を分析した上でほぼリアルタイムでサービス利用者に提供する仕組みです。
弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。
詳しくご覧になりたい方は、「防災お役立ち資料」から資料をお気軽にダウンロードしてください。
まとめ
今回は防災頭巾の基礎知識と選ぶポイントを紹介しました。本記事で重要になるポイントには、次の2点があげられます。
- 防災頭巾は軽量な落下物から頭部を守るための簡易的な防具
- 日本防災協会に認定された製品が安全性が高い
この記事を参考にして、最適な防災頭巾を手に入れましょう。