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新型コロナウイルスに関するマスクの効果とその基礎知識

(最終更新日:2020年6月16日)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、品薄の状態が続くマスク。

マスク着用による新型コロナウイルスの効果も様々な意見が飛び交っていますが、どのマスクに関する情報が正しいのか分からず悩んでいる方も少からずいるのではないでしょうか。

今回はそんな方のために新型コロナウイルス対策としてのマスクの基礎知識と使い捨てマスクの再利用が基本的に推奨されていない理由などを説明していきます。

この記事を読むことで新型コロナウイルスに対するマスクへの理解が深まるので、ぜひ参考にしてください。

※現時点(本記事公開時点)での情報を紹介しています。今後の研究結果やデータによっては内容が変わるおそれがありますので、ご注意ください。

立証されている新型コロナウイルスの2種類の感染経路

飛沫感染

マスクの新型コロナウイルスに対する効果を考える前に、まずは現時点で立証されている新型コロナウイルスの感染経路を把握しておきましょう。

新型コロナウイルスの感染経路は現時点で以下の2種類があるとされています。

【飛沫感染】
新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(新型コロナウイルスを含んだ粒子)を目や鼻から吸い込んで感染することです。
現時点では飛沫の最大飛距離は約2メートルであり、それ以上離れていれば感染しないと考えられています。

【接触感染】
新型コロナウイルス感染者による飛沫が手に付着した状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染することです。
不特定多数の方が触れるドアノブやつり革、手すりなどには十分に注意しましょう。

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マスク着用で新型コロナウイルスの拡散を防げる

マスク

WHO(世界保健機関)が2020年4月6日に発表した「Advice on the use of masks in the context of COVID-19」でも言及されているとおり、現時点では新型コロナウイルス感染者がマスクを着用すれば飛沫感染・接触感染を防ぐ効果があるとされています。

また新型コロナウイルスに感染しても、人によっては少し体調が悪い程度にしか感じられないケースもあり、無自覚のまま出勤などの外出をすると周囲に感染を拡大させてしまうおそれがあるのです。

そのため、咳やくしゃみなど少しでも体調が悪いのなら、万が一のことを考えて外出しないことを前提に必ずマスクを着用しましょう。

マスクの予防効果は現時点では不明

マスク

CDC(アメリカ疫病予防管理センター)が2020年4月3日に発表した「Recommendation Regarding the Use of Cloth Face Coverings, Especially in Areas of Significant Community-Based Transmission」によれば、周囲と距離を取りづらい場所ではマスクの着用を推奨しています。

また、これまではマスク着用での新型コロナウイルスに対する予防効果は限定的だと考えられていましたが、TEXAS A&M TODAYが2020年6月12日に発表した「Texas A&M Study: Face Masks Critical In Preventing Spread Of COVID-19」によれば、統計的にはマスクの着用によって新型コロナウイルス感染者が大幅に減少すると推測されているようです。

ただし、現時点では新型コロナウイルスに対するマスクの予防効果が科学的に立証されたわけではありません。

マスクを着用することで口や鼻の粘膜に触れるリスクを下げることはできますが、目に触れてしまうと接触感染が起きる可能性がありますし、きちんと顔にマスクを密着させていないと隙間から新型コロナウイルス感染者の飛沫が入り込むおそれがあります。

そのため、マスクによる予防効果のみを過信せず、手洗いなどそのほかの対策も徹底的に行うと良いでしょう。

使い捨てマスクの再利用は推奨されていない

干されたマスク

マスクを大まかに分けると医療用マスク・N95マスク、不織布マスク、布マスクの3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

【医療用マスク・N95マスク】
基本的に使い捨てのタイプで医療現場などで感染症防止のために利用されているマスク。
フィルター性能に優れており、N95マスクは建設業などで微粒子の吸引防止のために使われていたが、近年は医療現場でも利用されるようになった

【不織布マスク】
織っていない布で作られており、フィルター性能が優れる使い捨てのマスク

【布マスク(ガーゼマスク)】
ガーゼで作られたマスクのことで、上記の2点よりも目が粗い

布マスクは、医療用マスク・N95マスクや不織布マスクと比べると織り目のサイズが大きいため、フィルター性能が劣る傾向がありますが、厚生労働省が発表する「布マスクの全戸配布に関するQ&A」で説明されているとおり、現時点では感染者の咳やくしゃみによる飛沫を防ぐ一定の効果があると考えられています。

また布マスクは洗剤を使って洗濯などをすれば再利用できるという大きな特徴があり、J-CASTトレンドが発表する『マスク再利用「布」なら洗える では「使い捨て」は?全国マスク工業会が指針』によれば、使い捨てのマスクは洗濯で性能が低下するため、再利用は基本的に推奨されていません。

世界的にも品薄状態が続くマスクですが、前述したCDCが発表する「Recommendation Regarding the Use of Cloth Face Coverings, Especially in Areas of Significant Community-Based Transmission」によれば、医療用マスクは医療従事者に優先して供給されるべきであるとしており、一般の方には布マスクを推奨しています。

2020年4月1日に安倍晋三首相が1世帯当たり2枚の布マスクを配布すると表明しましたが、これと同時に3月時点で全国の医療機関に1,500万枚の医療用マスクを供給しており、さらに追加で1,500万枚を配布すると述べていました。

つまり、全世帯に布マスクを配布するという発表は、医療機関の医療用マスクを確保しつつも、急激に拡大するマスクの需要に応える意図があると考えられます。

布マスクなど再利用可能なマスクの洗濯方法

マスクの洗濯

厚生労働省が発表する「布マスクの全戸配布に関するQ&A」によれば、布マスクは1日1回の洗濯が推奨されています。

具体的な布マスクの洗い方は、花王の「外で使用していたマスクのケア ~マスク(布)の洗い方~」で以下のように紹介されているので、参考にすると良いでしょう。

  1. 衣料用洗剤を水に溶かし、10分ほど布マスクをひたす
  2. 水道水でためすすぎの後、布マスクの水気をきる
  3. 塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、10分ほど布マスクをひたす
  4. 水道水で充分に布マスクをすすぐ
  5. 清潔なタオルで水分をとり、形を整えて干す

洗濯する際は接触感染のリスクを減らすために必ずゴム手袋などを着用し、洗濯後は手洗いをしましょう。また布マスクを傷めるおそれがあるため、もみ洗いは控えてください。

マスク着用以外にも行うべき有効とされる3つの対策

手洗い

前述したとおり、現時点ではマスクの予防効果が限定的だと考えられているため、マスクを着用しつつ、そのほかの対策も徹底的に行うことが大切です。

この章では、現時点で有効とされる新型コロナウイルス対策を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

手洗いを徹底する

日本ウイルス学会が発表する「新型コロナウイルス感染症について」によると、新型コロナウイルスはエンベロープ・ウイルスに分類され、手洗いやアルコールなどによって感染力を失うと考えられています。

そのため、新型コロナウイルスの接触感染を防ぐために定期的な手洗いやアルコール消毒を行いましょう。

また、きちんと接触感染のリスクを減らすためにドアノブや照明のスイッチなど不特定多数の方が触れる場所も定期的に消毒することが大切です。

どの程度手洗いすると効果的なのかなど、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

少しでも体調が悪ければ休む

前述したとおり、新型コロナウイルスに感染していたとしても、人によっては少し体調が悪い程度にしか感じないケースも確認されています。

新型コロナウイルスの感染に無自覚のまま出勤などを含む外出をすると周囲に感染を拡大させてしまうおそれがあります。

そのため、少しでも体調が悪ければテレワークに切り替えるか、休んでください。

その上で様子を見て、新型コロナウイルスの可能性が高いようであれば、帰国者・接触者相談センターなどの電話相談窓口に連絡しましょう。

新型コロナウイルスの疑いがある方が連絡するべき電話相談窓口を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

テレワークなどで周囲と距離をとる

新型コロナウイルスの飛沫感染・接触感染を防ぐために週末の外出自粛を行うことはもちろん、以下4つの対策を実施して、感染リスクを抑えましょう。

  • テレワークで在宅勤務をする
  • フレックスで満員電車による通勤を控える
  • オンラインで会議や面談を行う
  • 従業員同士で距離をとる

運輸など、業務上どうしてもテレワークなどを実施できない企業もありますが、その場合は手洗いなどその他の対策を徹底してください。

さらに詳しく新型コロナウイルス対策としてのテレワークなどを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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まとめ

今回は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐマスクの基礎知識と使い捨てマスクの再利用が基本的に推奨されていない理由、その他の対策などを説明しました。

最後にもう一度おさらいすると本記事の重要なポイントには、次の3点があげられます。

  • 現時点で立証されている感染経路は、飛沫感染と接触感染の2種類
  • マスク着用で感染者による飛沫感染・接触感染のリスクを減らせるとされる
  • 健康な方が着用するマスクの予防効果は統計的には効果があるとされているが、現時点では科学的に立証されていない

この記事を参考にしてマスクの着用だけでなく、その他の新型コロナウイルス対策も徹底しましょう。

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