スマホ画像

防災力向上に!

ここでしか読めない最新の防災お役立ち資料集

コロナ禍で分散避難が重視される理由と避難先が行うべき対応

避難所が避難者で密集することを防ぐためにコロナ禍で求められている分散避難ですが、ホテルや旅館などの従来は避難所ではない施設の場合は避難者を受け入れるためにどのような対応を行えば良いのか悩んでいるはずです。

この記事ではそんな方のために分散避難が推奨されている理由と避難先としてホテルなどの施設が避難者を受け入れるにあたっての対応などを解説していきます。

この記事を読むことで避難先として求められている新型コロナウイルス対策の理解が深まるので、ぜひ参考にしてください。

コロナ禍で推奨されている分散避難と宿泊施設の対応

密閉・密集・密接

新型コロナウイルスが蔓延する今の状況下で自然災害が発生すると、自然災害による被害を受けるばかりか避難先で集団感染が発生するおそれがあります。

新型コロナウイルスが十分に実施されていない従来の避難所では日本政府が回避を求める以下の3つの密を満たしやすい傾向があるのです。

  • 換気が悪い空間(密閉空間)
  • 人が密集している(密集場所)
  • 近距離で会話や発声が行われる(密接場所)

避難所は新型コロナウイルスを踏まえた早急な対応が求められています。

避難所は、その一環として避難者の十分なフィジカルディスタンス(身体的距離)の確保を目的に避難所の収容人数を減らすために自宅や知人宅、ホテル・旅館など様々な場所へ避難する分散避難を推奨しているのが現状です。

時事ドットコムニュースが発表する「1254施設が避難所検討 ホテルなど、新型コロナ対応―政府」でも説明されているとおり、分散避難を踏まえて現時点では全国にあるホテルや旅館などの1,254箇所が避難者を受け入れるための協力を進めているとしています。

また神戸市役所の「ホテル・旅館などの宿泊施設への避難にかかる助成」や宇和島市役所(愛媛県)の「宇和島市要配慮避難者等宿泊施設利用補助金」で発表されているようにホテルや旅館などの宿泊施設に市民が避難するために自治体が宿泊の助成金を支給する動きが広まっているのです。

防災お役立ち資料集
上記画像をクリックすると「防災お役立ち資料集」のページが開きます。

分散避難による避難者を受け入れるための対応6選

フィジカルディスタンス

ここまで分散避難の基礎知識と避難先としての宿泊施設の現状を説明しました。

避難者を受け入れるためにはきちんと新型コロナウイルスを踏まえた準備をしておくことが大切です。

この章では避難先として行うべき主な対応を認定NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)避難生活改善に関する専門委員会が発表する「新型コロナウイルス避難生活お役立ちサポートブック」などに基づいて紹介していきますので、ぜひ読み進めてください。

避難者の健康状態を把握する

まずは屋外で避難者の検温や体調チェックをしましょう。

新型コロナウイルスに感染していても発熱などの主な症状が現れず、少し体調が悪い程度にしか自覚できない無症状となるケースも確認されています。

CDC(アメリカ疫病予防管理センター)が発表する「Presymptomatic Transmission of SARS-CoV-2 — Singapore, January 23–March 16, 2020」によれば、無症状でも周囲に感染を拡大させていたと考えられる事例が見つかっているため、避難者の体温だけではなく、そのほかの体調などで総合的に判断することが大切です。

避難者の健康状態を把握した上で、後述するゾーニングした避難スペースへ案内します。

ゾーニングを徹底する

認定NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)避難生活改善に関する専門委員会が発表する「新型コロナウイルス避難生活お役立ちサポートブック」で説明されているように避難者の状態にあわせてゾーニング(居住区分)したスペースを用意しておきます。

具体的には以下のようにゾーニングし、スペースごとに階を分けるなどの対応をすると良いでしょう。

【ゾーンA:感染者】
医療機関や個室が確保できる宿泊施設へ案内する

【ゾーンB:症状がある方・濃厚接触者】
症状がある方と濃厚接触者のスペースは分けて、専用の部屋へ誘導する。または個室が確保できる宿泊施設へ案内する

【ゾーンC:高齢者や妊婦、乳幼児など】
福祉スペースや福祉施設へ案内する

【ゾーンD:基礎疾患を抱える方やその他の方】
一般の避難スペースへ案内する

ゾーンAに分類される新型コロナウイルス感染者は医療機関などへの案内が原則ですが、大規模な災害によって迅速な移動が難しいケースもあるため、止むを得ない場合はゾーンAを用意しておく必要があります。

フィジカルディスタンスを確保する

新型コロナウイルス感染者による飛沫(ウイルスを含んだ水分)の最大飛距離は約2mであり、これ以上離れていれば感染しないと考えられているのが現状です。

飛沫が付着した状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染するおそれがあるため、避難者同士のフィジカルディスタンス(身体的距離)を2m以上確保した上で各避難スペースは高さ2mのパーテーションで仕切りましょう。

また避難先として解放した施設(以下、避難施設)の従業員が感染してしまう事態を防ぐために受付には透明なアクリル板やビニールシートを設置すると安心です。

手洗いや消毒を定期的に行う

日本ウイルス学会が発表する「新型コロナウイルス感染症について」でも説明されているとおり、今回の新型コロナウイルスは石鹸やアルコール消毒液による手洗いで感染力を失うエンベロープウイルスに分類されると考えられています。

そのため、避難施設の従業員や避難者同士で定期的な手洗いを徹底しましょう。

厚生労働省が発表する『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 5 月 4 日)』では、30秒以上かけて手洗いすることが推奨されています。

また前述したように新型コロナウイルスの飛沫が付着した状態で粘膜に触れると感染する可能性が高いので、避難者に支給する日用品を使い回さないことはもちろん、ドアノブや蛇口など不特定多数の方が触れる箇所を定期的にアルコール消毒すると良いでしょう。

迅速で正確な情報収集を行う

避難者の体調が悪化した場合や新型コロナウイルスの感染が発生した場合に備えて、迅速な対応ができるように事前に医療機関と連携した上で、避難者のために相談窓口を設置しておきましょう。

また避難者に対して適切な対応を行うためには災害状況などをきちんと把握しておくことが大切です。

情報収集の手段は様々ですが、近年は以下のメリットがあるSNSが企業や自治体で利用されています。

  • 今、起きた出来事がリアルタイムで分かる
  • 報道ではカバーしきれない細かい情報を調べられる
  • 災害発生時でもインターネットが繋がれば利用できる

地域周辺の被害状況なども調査できるなど非常に役立つSNSですが、悪質なデマや誤った情報も拡散されやすいという大きなデメリットを抱えているのが現状です。

人海戦術によるSNS上に投稿された情報の分析では事象の発生からタイムラグが空いてしまいますし、大量に投稿されることで必要な情報の取り漏らしが起こります。

SNSを有効活用しつつもこの課題を解決するために企業や自治体は、FASTALERTをはじめとしたSNS緊急情報サービスの導入を進めています。

FASTALERTなどのSNS緊急情報サービスは、AIが自動的にリアルタイムでSNSに投稿された情報を収集・分析し、正確な情報のみを利用者に提供する仕組みです。

SNSに投稿された情報の分析に悩んでいる企業担当者は、導入を検討すると良いでしょう。

BCP・防災マニュアルを策定する

災害発生時や新型コロナウイルスの集団感染に備えて、事前にBCPや防災マニュアルを導入しておきましょう。

BCPとは災害など事業のリスク発生時にその影響を最小限に抑えて、事業の継続または早期復旧を図る計画のことです。

BCPが策定されていない状態で災害が発生すると混乱が生じて適切な対応がとれず事業の復旧が迅速に行えないばかりか、後手後手の対応になることで最悪の場合はさらに被害が拡大してしまうおそれがあります。

また従来のBCPは今ある経営資源に基づくシナリオベースの内容になっている傾向がありますが、新型コロナウイルスの影響で想定以上に経営資源が不足する事態に陥る可能性があるため、従業員など経営資源にリスクが発生した場合の対応も明確に定めておくと良いでしょう。

ここでは簡易的な紹介となりましたが、より詳しくBCPを知りたい方は以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルスや自然災害などリスク情報で活躍するFASTALERT

災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。

しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。

この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。

FASTALERTは、自然災害・事故・事件など自治体や企業におけるリスクが発生した場合にAIが正誤を分析した上でほぼリアルタイムでサービス利用者に提供する仕組みです。

防災お役立ちeBook無料ダウンロード
上記画像をクリックすると「防災お役立ち資料集」のページが開きます。

弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。

詳しくご覧になりたい方は、「防災お役立ち資料」から資料をお気軽にダウンロードしてください。

まとめ

今回は分散避難の基礎知識と避難先として受け入れるための対応などを紹介しました。本記事の重要なポイントには、次の3点があげられます。

  • 従来の避難所では新型コロナウイルスの集団感染リスクがあるため、分散避難が推奨されている
  • 自治体でホテルなどの宿泊施設に避難するための助成金を支給する動きが広まっている
  • 新型コロナウイルスに感染していても無症状になる場合もあるため、避難者の体温だけでなく総合的な健康チェックが重要

この記事を参考に適切な新型コロナウイルス対策を導入しましょう。

NewsDigestのご紹介

現在「NewsDigest」では、「新型コロナウイルス 日本国内の最新感染状況マップ・感染者数」特設ページを公開しています。

全国の感染者数状況をグラフ化して、どのメディアよりも最速でお届けいたします。

さらに国や自治体、企業からの発表について、公益の観点から「感染事例が報告された場所の情報」を集約・整理して、地図で確認できるようにしています。(画像は一部加工しています)

※「感染事例が報告された場所の情報」を地図でご確認いただくには、無料スマホアプリのダウンロードが必要です。

>> iPhone版「NewsDigest」
>> Android版「NewsDigest」

×

自然災害や風評など幅広いリスクを一元的に収集・分析するFASTALERT 災害時、必要な情報を素早く入手するには?

スマホ画像