防災士資格の取得が防災に役立つ理由とその予備知識

日本では台風や地震など多くの災害が毎年のように発生しており、近年は自治体などで防災士が注目を集めています。

しかし、この防災士がどのような役割を持っているのかをよく知らないという方も少なからずいるでしょう。

今回はそんな方のために防災士の基本と具体的な活動内容、防災士になる手順などを紹介していきます。

この記事を読むことで防災士への理解を深めることができるので、ぜひ読み進めてください。

おさえておきたい防災士の基礎知識

まずは防災士の基本を紹介していきます。どれも参考になる情報ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

防災士とは

防災士とは、防災に関する一定の知識・技能を有していると認定特定非営利活動法人の日本防災士機構から認定された方のことで、民間資格の1つです。

防災に関する正しい知識を身に付けるために防災士を受験する方が多く、2020年現在の防災士は全国で約19万人にも上ります。

大規模な災害が発生すると警察や消防などの行政機関も被災者となってしまうため、迅速に救助や消防活動などの対応ができないという問題を抱えています。

例えば自然災害科学が発表した「防災士養成の現状と今後の課題」によれば、1995年の阪神・淡路大震災では、救助が必要だった35,000名のうち約8割が近隣の地域住民によって助け出されました。

その一方で被災で的確な対応がとれなかった消防や警察などの行政機関は、約8,000名しか救助できなかったのです。

大規模な災害発生時は行政機関に頼るのではなく、地域住民がお互いに助け合うことが不可欠だと言え、このような背景から一人一人が防災の正しい知識を身につけて被災時に適切な対応をとれるように防災士の制度が始まりました。

防災士は民間資格

前述しましたが、防災士はあくまでも民間資格なので、防災士の資格を取得しても特定の権利が得られることはありません。

キャリアアップのために資格をとりたいと考えているのなら、国家資格である防火・防災管理者を受験した方が良いでしょう。

しかし災害に対して適切に対処できる防災士が増えれば、地域や社会の防災力が向上すると言えるため、防災への理解を深めるという意味では取得しても決して損はしないはずです。

近年では地域の防災力向上のために新潟県や愛媛県等の自治体で防災士資格の取得に必要な経費を負担するなど、防災士を養成する動きが広まっています。

防災士の主な2種類の活動内容

日本防災士機構の「防災士とは」によると、防災士には以下2種類の活動が求められています。

【平常時の活動】
・住宅の安全対策の実施や防災グッズの備蓄など実施すると共に友人や地域住民にその方法を広める
・職場や地域で防災訓練や教育を実施する
・自主防災組織や行政機関の活動に積極的に参加する

【災害時の活動】
・自分の身を守りながら避難誘導や初期消火、救助活動などを積極的に行う
・復旧や物資の供給などの支援活動に参加する

前述したとおり、防災士は特定の権限を持っている訳ではありません。しかし、上記のように防災に関する知識の浸透や災害時の対応を行うことで、災害による被害を軽減できます。

防災士になるための3つの手順

ここまで防災士の基礎知識を紹介しました。次に防災士の資格を取得するための流れを説明していくので、ぜひ読み進めてください。

防災士研修講座で知識を身に着ける

まずは防災士研修講座で日本防災士機構が定めたカリキュラムをもとに防災に関する知識を学んでいきます。

この講座は災害や防災の専門家が講師となって開かれており、31講目のうち最低12講目以上を会場で受講し、残りの19講目をレポートなどで提出すると終了となります。

日本防災士機構は、中学生以上の受験が望ましいとしていますが、特に年齢制限は設けられていません。また性別や学歴、国籍なども限定していないため、どなたでも受験できます。

※費用として49,000円が発生します。

防災士資格取得試験を受験する

研修講座の最終日に同じ会場で認定試験が始まります。試験は3択形式で30問の問題が出題され、24問以上の正解で合格です。

受験料として3,000円がかかりますが、万が一、不合格であったとしても再試験に費用は発生しません。

また合否通知日は、試験会場であらかじめ受験者に伝えられますが、指定日から1週間以上過ぎても通知が来ない場合は、日本防災士機構事務総局に連絡しましょう。

救急救命講習を受ける

防災士資格取得試験の合格した後は、防災士認証要件としての救急救命講習を受講します。

救急救命講習は心肺蘇生法やAEDなど3時間以上の内容となっており、試験合格後5年以内に受講する必要があります。

ただし、消防本部の講習など過去5年間に日本防災士機構が防災士認証要件として認めている講習を受けていた場合は、この救急救命講習が免除されるので、覚えておきましょう。

防災士としてのスキルアップを図ることが重要

防災士には特に更新や有効期限は設けられておらず、資格を取得することのみが目的となってしまっている方も中には見受けられます。

しかし防災士として災害に備えるためには日々、防災の知識や対応を学び続ける姿勢が重要です。

そのため、防災士研修講座で得た知識・対応をもとに防災リテラシーを向上させていきましょう。

防災リテラシーとは、防災に対する知見を持ち、災害時に適切な対応を取るための力のことです。

災害発生時は想定外の事態に発展することも多々あり、必ずしも教わった対応が常に正しいとは限りません。

そのため、どのような状況に陥ったとしても自発的に対処できるよう日頃から防災リテラシー向上に努めましょう。

ここでは簡易的な説明となりましたが、さらに詳しく防災リテラシーの基礎知識や防災リテラシーを鍛える方法を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

https://jxpress.net/disaster-prevention-literacy/

自然災害などリスク情報の収集やBCPで活躍するFASTALERT

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まとめ

今回は防災士の基礎知識と活動内容、防災士資格取得のための手順などを紹介しました。最後にもう一度おさらいすると、本記事の重要なポイントには以下の3点があげられます。

この記事を参考にして、防災士資格を取得してみましょう。

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