新型コロナウイルスに関する致死率の知っておくべき基礎知識

(最終更新日:2020年5月19日)

世界的に感染が拡大する新型コロナウイルス。日本でも感染者が増加していますが、新型コロナウイルスにどの程度の致死率があるのかいまいち分からない方もいるはずです。

そんな方のために新型コロナウイルスにおける致死率の基礎知識と立証されていないBCGワクチンの現状などを説明していきます。

この記事を読むことで新型コロナウイルスの感染状況を知るヒントになるので、ぜひ参考にしてください。

※現時点(本記事公開時点)の情報を説明していきます。今後のデータや研究結果によって内容が変わるおそれがあるので、ご注意ください。

新型コロナウイルスの致死率は国ごとに差がある

新型コロナウイルスにおける致死率とは、報告されている新型コロナウイルス感染者の死亡率のことです。

基本的に無症状を自覚しておらず、まだ検査を受けていないなど報告されていない新型コロナウイルス感染者を含めて計算することはできません。

そのため、致死率はあくまでも目安となりますが、新型コロナウイルスの状況を知る上では参考にすることができます。

※無症状とは新型コロナウイルスに感染しても症状が現れない状態のことです。

米医学雑誌ランセットが2020年3月30日に発表した「Comprehensive COVID-19 hospitalization and death rate estimates help countries best prepare as global pandemic unfolds」によれば、軽症者なども含めた新型コロナウイルスの致死率は0.66%であると推定されていますが、実際には国・地域ごとに新型コロナウイルスの致死率は変わります。

死者数や医療インフラの違いなどによって新型コロナウイルスの致死率は、異なっており、例えば国別の感染者数(本記事公開時点)で計算すると以下のような致死率になります。

【世界】
合計感染者数:4,891,330人
合計死者数:320,134人
致死率:6.5%
【イタリア】
合計感染者数:225,886人
合計死者数:32,007人
致死率:14.1%
【スウェーデン】
合計感染者数:30,377人
合計死者数:3,698人
致死率:12.1%
【アメリカ】
合計感染者数:1,550,294人
合計死者数:91,981人
致死率:5.9%
【日本】
合計感染者数:16,331人
合計死者数:768人
致死率:4.7%
【ドイツ】
合計感染者数:177,289人
合計死者数:8,123人
致死率:4.5%
【台湾】
合計感染者数:440人
合計死者数:7人
致死率:1.59%

COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMICNewsDigestで集計されている感染者数・死者数にもとづいて、本記事公開時点の数値で計算

厚生労働省が発表する「エボラ出血熱」で語られているとおり、過去に発生したエボラ出血熱の致死率は50%〜90%(ザイール型などウイルスの型によって異なる)です。

致死率が高いエボラ出血熱の場合、感染者が感染を拡大させる前に死亡する傾向があるため、世界的な流行には至らなかったと考えられています。

しかし新型コロナウイルスの場合は、人によっては前述した無症状に陥るケースも確認されており、自覚できないまま周囲に感染を拡大させてしまうおそれがあるのです。これによって世界的な感染拡大が起きていると推測されます。

東京新聞が発表する「<新型コロナ>封鎖より自主性を スウェーデンの挑戦」でも語られているとおり、スウェーデンは国民が新型コロナウイルスの集団免疫を獲得するために外出制限やロックダウンを行わない独自の対策を行なっています。

しかし、その後新型コロナウイルスによる死者は増加しています。現時点(本記事公開時点)ではアメリカの2倍以上の致死率を記録しており、国内から厳格な対策を呼びかける声が上がっているのです。

台湾でもロックダウンは実施されていません。しかし陳副総統など疫学に詳しい台湾政府のメンバーが新型コロナウイルスに対していち早く対応したことや2003年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)を機に整備していた情報システムなどを活用したことで新型コロナウイルスの致死率を他国よりも低い状態に留められています。

現時点では諸外国と比較すると日本における新型コロナウイルスの致死率は比較的に低いと考えられますが、新型コロナウイルスはねずみ算で増加していく傾向があるとされ、医療崩壊が起きてしまうと新型コロナウイルス感染者に対する治療が追いつかなくなることで死者が増加するおそれがあります。

そのため、感染拡大を防ぐために一人ひとりが外出自粛や手洗いなどの対策を日頃から徹底しましょう。

詳しく新型コロナウイルスの対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

企業の新型コロナウイルス対策6選と知らないと危険な基本

統計的には新型コロナウイルスによる男性の致死率が高いとされる

これまで高齢者や基礎疾患を抱える方が新型コロナウイルスで重症化しやすいとされてきました。

しかし東洋経済ONLINEが発表する『「コロナ死亡率」男性は女性の2倍という衝撃』によれば、新型コロナウイルスの感染で死亡する方は女性よりも男性が多い傾向にあるとされています。

生活習慣や免疫反応の違いによって、統計的には男性の致死率が高い可能性があると研究者によって考えられていますが、現時点ではどのような原因で男性の致死率が高い傾向にあるのかは明らかになっていません。

現時点では立証されていないBCGワクチン

2020年3月6日、オーストラリア在住のとある日本人がブログ上でBCGワクチン(通称はんこ注射)と新型コロナウイルスの感染状況に相関関係があるという仮説を主張。

具体的にはBCGワクチンを受けていた国で統計的には新型コロナウイルスの感染者・死亡者数が低い傾向にあるため、BCGワクチンに新型コロナウイルスの予防効果がある可能性が高いと仮説を述べました。

この仮説は瞬く間に世界中に広がり、オーストラリアやオランダなど一部の国でBCGワクチンの臨床試験が始まっていますが、日本ワクチン学会が発表する「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCG ワクチンの効果に関する見解【2020.4.3 Ver.2】」でも語られているとおり、現時点ではBCGワクチンによる新型コロナウイルスの予防効果は立証されていません。

また静岡新聞SBSが発表する「BCG予防説に警鐘 新型コロナ、ワクチン接種希望相次ぐ」によれば、新型コロナウイルスの予防目的でBCGワクチンの摂取を希望する方が増大し、BCGワクチンが不足する事態に陥った小児科病院・医院もあるようです。

本来、BCGワクチンは乳児の結核予防用として使われており、現時点では新型コロナウイルスに対する予防効果は科学的に立証されていないので、注意してください。

新型コロナウイルスや自然災害などリスク情報で活躍するFASTALERT

新型コロナウイルスや自然災害などのリスクによる被害を最小限に抑えるためには迅速にリスク情報を把握しておく必要があり、万が一リスク情報の確認が遅れると初動対応の開始が遅くなるため、被害の拡大へつながるおそれがあります。

しかしリスクには自然災害だけでなくシステム障害、事故など多くのリスクがあり、被害を抑えるために多くのリスクを収集しようとすればするほど、人的・時間的コストがかかりますし、人の目ではどうしても必要なリスク情報の取り漏らしが発生してしまいます。

では、どのようにリスク情報をスムーズに収集していけば良いのでしょうか。近年、人的・時間的コストをかけずに様々なリスク情報を迅速に収集するために企業や自治体でFASTALERTなどのAI緊急情報サービスが導入されています。

BCPや防災対策などを目的としてすでに全ての民放キー局や大手報道機関、一般企業、自治体で幅広く導入されているFASTALERTは次の4つのメリットがあるため、迅速なリスク情報の収集と初動対応を開始することができるのです。

【FASTALERTの4つのできる】
・災害などのリスク情報がAIによってほぼリアルタイムで検知できる
・報道ではカバーしきれない地域などの細かい情報も入手できる
・1つのサービスで自然災害、事故、事件など幅広いリスクを調査できる
・現地に行かなくてもテキスト、映像、写真で状況が把握できる

迅速なリスク情報の収集は事業の被害を抑えるための初動対応を開始する上では必要不可欠なので、リスク情報の収集をスムーズに行いたいとお考えの担当者さまは、ぜひFASTALERT基本紹介資料から資料をお申し込みくださいませ。

【サービス資料で分かる3つの内容】
・これまでFASTALERTが検知した主なリスク情報一覧
・業種ごとのFASTALERTの活用シーン
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FASTALERTは、企業・自治体のお客様専用のサービスとなります。
※ソーシャルリスクレポートなどその他の資料は、こちらの資料ダウンロードからご覧ください。

まとめ

今回は新型コロナウイルスに関する致死率の基礎知識と現時点では立証されていないBCGワクチンを説明しました。本記事の重要なポイントには次の3点があげられます。

この記事を参考に新型コロナウイルスに適切に対処しましょう。

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