新型コロナウイルス対策における外出自粛の基礎知識

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために2020年5月6日(本記事公開時点)まで全国を対象とする緊急事態宣言が発令されました。

この中で不要不急の外出自粛を要請されていますが、具体的にどの程度の外出自粛が求められているのか分からず困っている方もいるでしょう。

今回はそんな方のために新型コロナウイルス対策として要請されている外出自粛の基本と有効だと考えられている新型コロナウイルス対策を説明していきます。

この記事を読むことで適切な行動を行う上でのヒントになるので、ぜひ参考にしてください。

※現時点(本記事公開時点)の情報を説明していきます。今後の動向によって変わるおそれがあるので、ご注意ください。

外出自粛の範囲を知る上で覚えるべき3つの密

厚生労働省が発表する「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」によると、以下3つの条件を満たした場合に集団感染が発生する可能性が高いと考えられています。

日本政府は上記3つの条件を合わせて「3つの密」と呼んでおり、集団感染を防ぐためにこの条件を満たす場所を避けるように推奨しているのです。

またCDC(アメリカ疫病予防管理センター)が発表する「Presymptomatic Transmission of SARS-CoV-2 — Singapore, January 23–March 16, 2020」によれば新型コロナウイルスの潜伏期間や無症状(感染していても症状が自覚できない)でも感染を拡大させていたと考えられる事例も見つかっているため、3つの密を回避することはもちろん、手洗いなど日頃の対策が重要だと考えられます。

さらに詳しく新型コロナウイルスにおける潜伏期間や無症状を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルスにおける潜伏期間の基本と発症前の感染力
新型コロナウイルスにおける無症状の基礎知識と行うべき対応

外出自粛の対象・対象外になる主な行動

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため2020年4月7日に日本政府が緊急事態宣言を発令し東京都や神奈川県を含む7都府県で不要不急の外出自粛などを要請していましたが、同年4月16日に対象となる地域が全国へ拡大されました。

現時点では2020年5月6日までの外出自粛などが要請されていますが、どの程度の外出自粛が求められているのでしょうか。

群馬県県庁が発表する「外出自粛要請に関するQ&Aについて」や福岡県福津市の「生活の維持に必要な外出以外の自粛のお願い」でも語られているとおり、現時点(本記事公開時点)では以下の行動や場所が対象・対象外に分類されています。

【外出自粛の対象となる行動・場所】
・バーや映画館など緊急事態宣言によって休業が要請されている場所
・旅行や帰省など県をまたぐ移動
・飲み会など不要不急の外出
・3つの密が想定される場所 など

【外出自粛の対象外となる行動・場所】
・通勤
・病院や診療所への通院
・ジョギングや散歩などの適度な運動(複数人を除く)
・生活必需品を買うためのスーパーや商業施設 など

基本的には外出をせずに家にいることが求められており、観光地や商店街へ行ったり、友人と会ったりするのも不要不急に該当するとされています。

ただし、外出自粛の対象外となる行動・場所の場合でもマスクの着用や手洗いなどきちんと新型コロナウイルス対策を徹底したり、3つの密を避けたりすることが重要です。

また外出自粛による運動不足を解消するためにジョギングを行う方もいますが、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が発表する「ジョギングエチケット」によれば、ジョギング中の大きな息も咳やくしゃみと同じく配慮する必要があると考えられており、マスクやバフなどの着用が推奨されています。

さらに同記事で紹介されている「Belgian-Dutch Study: Why in times of COVID-19 you should not walk/run/bike close behind each other.」によれば、ジョギングを行う際は感染拡大防止のために周囲の方から少なくとも10メートル以上の距離を開けることが望ましいとされています。

新型コロナウイルスの2種類の感染経路

現時点(本記事公開時点)では、新型コロナウイルスの飛沫感染と接触感染が立証されています。具体的な意味は、それぞれ以下のとおりです。

【飛沫感染】
新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスを含んだ水分)を鼻や口から吸い込んで感染することです。
現時点では飛沫の最大飛距離は約2メートルであり、これ以上離れていれば感染しないと考えられています。

【接触感染】
新型コロナウイルス感染者の飛沫に手で接触し、その状態のまま目・鼻・口などの粘膜に触れると感染することです。
エレベーターの押しボタンや手すり、電車のつり革など不特定多数の方が触れる部分には十分に注意し、手洗いなどをしない状態で目・鼻・口などの粘膜には触れないようにしましょう。

有効とされる新型コロナウイルス対策3選

次に現時点(本記事公開時点)で有効だと考えられている新型コロナウイルス対策を説明していきます。どれも重要な内容になるので、ぜひ参考にしてください。

手洗いなどの消毒

日本ウイルス学会が発表する「新型コロナウイルスについて」によれば、今回の新型コロナウイルスは手洗い・アルコール消毒によって感染力を失うエンベロープウイルスに分類されるようです。

そのため、新型コロナウイルスの接触感染を防ぐために定期的な手洗いやアルコール消毒を行いましょう。また接触感染のリスクを減らすためにドアノブや照明のスイッチなど不特定多数の方が触れる場所もアルコール消毒しておくことが大切です。

さらに詳しく新型コロナウイルスの消毒を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルス対策で消毒が有効とされる理由

マスクの着用

飛沫感染のリスクを下げるために少しでも体調が悪い場合は必ずマスクを着用しましょう。

また周囲と距離を取りづらい場所でもマスクの着用が推奨されていますが、WHO(世界保健機関)が発表する「Advice on the use of masks in the context of COVID-19」でも語られているように、現時点では健康な方が着用するマスクの予防効果は限定的だとされています。

そのため、マスク着用による予防効果を過信せずに、手洗いなどその他の新型コロナウイルス対策も徹底しましょう。

詳しく新型コロナウイルスにおけるマスクの効果を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルスに関するマスクの効果とその基礎知識

テレワークなど周囲と距離をとる

外出自粛を前提に新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために以下の対策も行いましょう。

企業によって業務上の都合や環境が準備できないなど様々な理由によってテレワークなどを導入できない場合もありますが、その場合は手洗いなどの対策を徹底しましょう。

さらに詳しく新型コロナウイルス対策としてのテレワークを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

テレワークが新型コロナウイルス対策として重視される理由
企業の新型コロナウイルス対策6選と知らないと危険な基本

新型コロナウイルスや自然災害などリスク情報で活躍するFASTALERT

新型コロナウイルスや自然災害などのリスクによる被害を最小限に抑えるためには迅速にリスク情報を把握しておく必要があり、万が一リスク情報の確認が遅れると初動対応の開始が遅くなるため、被害の拡大へつながるおそれがあります。

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まとめ

今回は新型コロナウイルス対策として要請されている外出自粛の基礎知識と有効だと考えられている新型コロナウイルス対策を解説しました。本記事の重要なポイントには、次の3点があげられます。

この記事を参考に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために適切な行動を心がけましょう。

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