新型コロナウイルスにおける無症状の基礎知識と行うべき対応

(最終更新日:2020年5月19日)

新型コロナウイルスに感染しても症状が現れない無症状。しかし、具体的に無症状がどのような状態なのか分からず困っている方もいるでしょう。

今回はそんな方のために新型コロナウイルスに関する無症状の基礎知識と無症状が疑われる場合に連絡するべき電話相談窓口などを説明していきます。

この記事を読むことで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐヒントになるので、ぜひ参考にしてください。

※現時点(本記事公開時点)の情報を説明していきます。今後の研究結果や動向によって内容が変わるおそれがあるので、ご注意ください。

新型コロナウイルスの無症状に関する基礎知識

ここでは新型コロナウイルスで発生する無症状の予備知識を紹介していきます。どれも重要な内容となるので、ぜひ参考にしてください。

新型コロナウイルスの主な症状

CDC(アメリカ疫病予防管理センター)が発表する「Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed Coronavirus Disease (COVID-19)」によると、新型コロナウイルスの潜伏期間は14日間であり、中央値では4、5日程度で発症することが多いと考えられています。

基本的には新型コロナウイルスが発症すると以下のような症状が現れるとされています。

さらに重症化すると肺炎や呼吸困難に陥るおそれがあります。また日本医師会が発表する「新型コロナウイルス感染予防ハンドブック(日本語版)」によれば、稀に上記の症状以外にも下痢や筋肉痛なども伴うようです。

新型コロナウイルスが発症してもインフルエンザや通常の風邪と区別しづらいですが、基本的に上記のような症状が長引くのが特徴とされています。

新型コロナウイルスに感染しても無症状になる場合がある

人によっては前述した症状が現れず、少し体調が悪い程度にしか感じられない無症状になる場合があります。

この状態になった方を正式には無症状病原体保有者と呼んでおり、厚生労働省が発表する「新型コロナウイルスに関連した無症状病原体保有者(*)の発生について」によれば、症状はなくても新型コロナウイルスを検出するPCR検査で陽性だった方を無症状病原体保有者と言います。

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンが発表する「Universal Screening for SARS-CoV-2 in Women Admitted for Delivery」によれば、ニューヨークのプレズビテリアン・アレン病院とコロンビア大学アーヴィング医療センターが215人の妊婦を対象に検査を実施。

その結果、215人中33人が新型コロナウイルスに感染しており、そのうちの29人は無症状であることが判明したのです。

検査をするまでは無症状かどうかを判断することはできず、自覚していない無症状の方を含めると報告されている新型コロナウイルス感染者の数は今よりもずっと多くなるとされています。

中には無症状であれば他の方に感染させる心配がないと考えているかもしれません。しかしCDC(アメリカ疫病予防管理センター)が発表する「Presymptomatic Transmission of SARS-CoV-2 — Singapore, January 23–March 16, 2020」によれば、潜伏期間中や無症状でも感染を拡大させていたと考えられる事例が見つかっているのです。

新型コロナウイルスの無症状に無自覚のまま普段通り通勤を含む外出などを行うと新型コロナウイルスの感染を周囲に拡大させてしまうおそれがあります。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには少しでも体調が悪いようであれば万が一のために無症状を疑ってテレワークで在宅勤務したり、仕事を休んだりするなどの工夫をすると良いでしょう。

無症状のおそれがある場合は、電話相談窓口に連絡する

無症状で新型コロナウイルスの感染が不安な方は、そのまま病院に行くのではなく、新型コロナコールセンターに問い合わせましょう。

厚生労働省が発表する「国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)」によれば、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が多数だとされています。

また新型コロナウイルスに高齢者や基礎疾患を抱える方が感染すると重症化しやすい傾向にあると考えられているため、万が一新型コロナウイルスに感染していた場合、感染を拡大させてしまうおそれがあるのです。

そのため、新型コロナウイルスの疑いがある場合は、新型コロナコールセンターに相談してください。

なお37.5度以上の発熱が4日以上続くなどの症状があり、新型コロナウイルスに感染している可能性が高い場合は、新型コロナコールセンターではなく、帰国者・接触者相談センターに連絡しましょう。

より詳しく新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に問い合わせるべき電話相談窓口を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルスの疑いで直接病院へ行ってはいけない理由

新型コロナウイルスの2種類の感染経路

現時点で立証されている新型コロナウイルスの感染経路には、飛沫感染と接触感染の2種類があります。それぞれの意味は、以下のとおりです。

【飛沫感染】
新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスを含んだ水分)を口や鼻から吸い込んで感染することです。
現時点では飛沫の最大飛距離は約2メートルであり、それ以上離れていれば感染しないと考えられています。

【接触感染】
新型コロナウイルス感染者の飛沫に手で接触し、その状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染することです。
ドアノブや電車のつり革、エレベーターの押しボタンなど不特定多数の方が触れる場所には、十分に注意する必要があります。

新型コロナウイルスの感染を防ぐとされる対策3選

次に現時点で効果的だと考えられている新型コロナウイルス対策を説明していきます。拡散を防止する上でどれも重要な情報になるので、ぜひ参考にしてください。

手洗い・アルコール消毒を徹底する

日本ウイルス学会の「新型コロナウイルスについて」によると、今回の新型コロナウイルスは手洗いやアルコール消毒によって感染力を失うエンベロープウイルスに分類されると考えられています。

そのため、新型コロナウイルスによる接触感染を防ぐために徹底的に手洗い・アルコール消毒を行いましょう。

効果的な手洗いの方法など新型コロナウイルスに関する消毒方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

新型コロナウイルス対策で消毒が有効とされる理由

マスクを着用する

少しでも体調が悪いようであれば無症状を疑って必ずマスクを着用し、飛沫感染・接触感染のリスクを下げましょう。

また周囲と距離を取りづらい場所や対面での会話が避けられない場合もマスクの着用が推奨されています。

ただし、WHO(世界保健機関)の「Advice on the use of masks in the context of COVID-19」でも語られているように健康な方が着用するマスクの予防効果は限定的だと考えられているのが現状です。

そのため、マスクを過信せずに無症状が疑われる方は外出を控える、健康な方は手洗いなどその他の対策も徹底するなどの工夫をしましょう。

さらに詳しく新型コロナウイルスに関するマスクの効果を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

新型コロナウイルスに関するマスクの効果とその基礎知識

テレワークなど周囲と距離をとる

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために週末の外出以外にも以下の対策を行いましょう。

もちろん無症状が疑われる場合は、万が一のために備えてテレワークでの在宅勤務か仕事などを休むと良いでしょう。

また企業によっては業務上の都合や環境が用意できないなどの理由でテレワークなどを実施できないケースもありますが、その場合は必ず手洗いなどの対策を徹底してください。

さらに詳しく新型コロナウイルス対策としてのテレワークなどを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

テレワークが新型コロナウイルス対策として重視される理由
企業の新型コロナウイルス対策6選と知らないと危険な基本

新型コロナウイルスや自然災害などリスク情報で活躍するFASTALERT

新型コロナウイルスや自然災害などのリスクによる被害を最小限に抑えるためには迅速にリスク情報を把握しておく必要があり、万が一リスク情報の確認が遅れると初動対応の開始が遅くなるため、被害の拡大へつながるおそれがあります。

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まとめ

今回は新型コロナウイルスにおける無症状の基礎知識と無症状が疑われる場合に問い合わせるべき電話相談窓口、有効とされる新型コロナウイルス対策などを解説しました。

本記事の重要なポイントには、次の2点があげられます。

この記事を参考にして無症状のおそれがある場合は、適切な対応を取りましょう。

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