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火災における一酸化炭素中毒の脅威と企業が行うべき対策

意外だと思うかもしれませんが、火災発生時の死因は一酸化炭素中毒の割合が多く占めています。

安全に火災現場から離れるために一酸化炭素を吸い込まないように注意する必要がありますが、どのように対策すれば良いのか悩んでいる方も中にはいるはずです。

そこで本記事では一酸化炭素中毒の概要や火災における煙の特性、主な対策などを説明していきます。

この記事を読むことで一酸化炭素中毒を防ぐために気をつけるべきポイントが分かるので、ぜひ参考にしてください。

火災による死亡原因の多くが一酸化炭素中毒

総務省消防庁が発表する「平成30年版 消防白書」で説明されているとおり、火災発生時の死因は火傷に次いで一酸化炭素中毒・窒息が多いことが分かっています。

火災現場からの避難中に一酸化炭素を含んだ煙を一定量吸い込んだことで意識不明に陥り、亡くなっている方が多く、火災発生時に命を守るためには火元から逃れることだけでなく、一酸化炭素中毒の危険性も十分に把握しておかなければなりません。

一酸化炭素中毒とは、強い毒性をもつ一酸化炭素(CO)を一定量吸うと主に以下の症状が現れる中毒症状のことであり、無味無臭のため、その危険性を認識しづらいという特徴があります。

上記の症状を経て一酸化炭素を吸い込み続けると心停止など死に至ってしまいますが、一酸化炭素中毒の症状の度合いは、一酸化炭素の濃度と吸い込んだ時間に比例しています。

薄い煙濃度であれば長時間一酸化炭素を吸い込み続けないと中毒に陥ることはほぼありませんが、濃い煙濃度だと短時間で意識不明に陥るなど深刻な中毒症状が現れてしまいます。

場合によっては濃い煙濃度を一息吸っただけで瞬時に昏睡状態に陥るケースがあるため、火災発生時は一酸化炭素中毒を防ぐために迅速に避難する必要があります。

火災における煙の特性

火災発生時の一酸化炭素などの有毒ガスを含んだ煙は非常に危険であるため、安全を確保するためには煙の特性をあらかじめ把握しておかなければなりません。

京都府精華町が発表する「煙の特性について」で説明されているように火災発生時の煙が横へ広がるスピードは1秒約0.3m〜0.8mで人が歩く速度よりも遅いですが、煙が垂直方向へに昇っていくスピードは1秒約3〜5mと駆け足でも追いつかれてしまうスピードになります。

そのため、1階部分で発生した火災から逃れようと高層階へ急いでも防火扉などが機能していなければ煙の方が早く高層階に到達してしまうのです。

また火災発生直後は煙が天井に張り付いた状態で広がっていきますが、時間が経過して煙の層が厚くなると一斉に床に向かって降りてきます。

そうした状況では周囲がほとんど見えなくなるほど視界が悪くなるため、さらに避難が困難になる可能性が高く、天井に煙が張り付いているうちに避難することが重要です。

火災発生時に備えて行うべき一酸化炭素中毒対策

平時から火災対策を徹底しておくことが前提となりますが、一酸化炭素中毒はどのように防げばいいのでしょうか。

この章では企業における一酸化炭素中毒対策を説明していくので、ぜひ企業担当者は参考にしてください。

火災対策を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

有効な火災対策と命を守るために覚えておきたい火災の基本

避難訓練を定期的に行う

逃げ遅れるなど火災現場からすみやかに避難できなければ一酸化炭素中毒に陥るリスクが高まってしまうため、火災発生時に直ちに初期消火や避難をできるように定期的に避難訓練を行いましょう。

火災発生時は何が起こるのか分からないため、避難ルートの把握だけでなく、参加者全員に初期消火や避難誘導の対応を十分に浸透させておくことが重要です。

避難訓練は防災マニュアルに基づいたシナリオを使って行いますが、同じシナリオを使い回す形骸化した避難訓練では想定外の自体が発生した場合に対応できなくなってしまうおそれがあるため、シナリオの内容や役割を変更するなどの対応を避難訓練を開催する度に行いましょう。

防火戸・防煙戸などの維持管理を徹底する

火災発生時に火や一酸化炭素を含む煙が広がらないように防火扉・防煙戸などが開閉できるかどうかを十分に確認した上で、その付近には開閉や避難の邪魔になる物は置かないようにします。

また防火戸はあくまでも防炎性能がある扉のことであり、中には防煙性能を有しているタイプもありますが、現時点では規定されていません。

その逆もまた然りであり、防炎性能がない防煙戸では延焼を防ぐことができないため、どういった性能があるのかをあらかじめ把握した上で最善の対応を考えることが重要です。

避難方法を工夫する

火災発生時に一酸化炭素中毒に陥る事態を防ぐために避難する際は、主に以下の工夫をした状態で安全な場所へ向かうと良いでしょう。

火災発生時に走った場合は天井に留まっていた一酸化炭素を含む煙が床付近の煙と混ざり合うだけでなく、視界も悪くなるおそれがあるため、安全に避難するためには走らないように避難することが望ましいです。

また前述したように火災直後は一酸化炭素を含む煙が天井付近に留まっているため、床付近では煙濃度が薄く視界も開けており、なるべく姿勢を低くした状態で避難します。

延焼が進んで天井付近から一斉に煙が下降した状態でも壁の角や階段の段差には空気が残っている場合があるため、その空気を吸いながら移動するようにしましょう。

リスク情報を早期把握できるFASTALERT

災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。

しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。

この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。

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弊社ではFASTALERTの紹介資料やSNSで炎上が起きる理由など、企業や自治体の防災担当者が抱えるお悩みを解決するために防災に関する資料を幅広く用意しています。

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最後に

火災発生時は初期消火に尽力した上で迅速に避難することが重要ですが、一酸化炭素中毒に陥らないように煙にも注意を払いつつ、火災現場から離れなければなりません。

この機会に定期的に行う避難訓練などの中で十分に一酸化炭素中毒対策も行なっていきましょう。

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